施工管理・工事管理って
どんな仕事?

建設業において現場監督がおこなう施工管理・現場管理とは工事という一つのプロジェクト全体のマネジメントをすることです。マネジメントすることは非常に多岐にわたりますが、今まで建設業以外で仕事をしてきたとしても、マネジメントをしたことのある方なら、どなたでも必ず役に立つことをお持ちのはずです。例えばある人が建物を建てて、そこでお店を開きたいとします。

設計士に依頼して建物の設計図を描いてもらう

建設会社にいくらかかるか見積書を出してもらう

建設会社と工事請負契約を結ぶ

建設会社が工事を開始

建物が完成・引き渡し

とこんな感じでしょうか?

建設会社は上記のようにお客さんに依頼されて建物を建てます。依頼された建物を建てることを一つのプロジェクトとして考えると、どんな工程(作業)が考えられるでしょうか?。この工事開始から工事が終了してお客様に建物を引き渡すまでが施工管理の仕事ですね。設計士の方に描いていただいた設計図面に基づいて建物を建てるわけですが、1社だけではできません、何社も係わって協力して進めていきます。

基礎工事、躯体工事(鉄筋コンクリート、鉄骨造、木造)、、内装工事、電気工事、水回り(キチン、トイレ、お風呂)やエアコン、床暖房などの設備工事など工種ごとに違う会社に依頼することが多いです。

さて、数多くの会社が1か所で工事を行うわけですが、てんでばらばらに自分の受け持ちの工事をするでしょうか?。建物を建てるには順番(工程)がありますよね。まずはじめは土を掘って、基礎を作り、そこへ柱を建ててと。しかもその基礎が設計通りにできていなかったら柱は建ちませんね。そこで現場監督は工程表を作成して、担当する会社とスケジュールを調整します。図面と違うことのないように、設計士と打ち合わせした建物の仕様を伝え工事をしてもらいます。それぞれの会社の工事が追わったら、図面通りにできているか、品質は大丈夫か?を確認して次の工程へと進みます。

これが施工管理の中の工程管理、品質管理となりますね。施工管理は図面通りに建物を作るだけではありません。現場監督の重要な仕事になる原価管理があります。契約工期に間に合わせ、図面通り建物を作ったとしても赤字では困りますよね。しかも建設業は基本的には一品生産、工事を担当する現場監督でないと把握しずらいことが多々あります。工事全体の予算管理も現場監督の大切な仕事です。

それぞれの会社にいくらで頼むのか、予想外の費用が出ないように、そして最終的には利益を確保する。施工管理・現場管理はプロジェクトマネジメントです。ちなみに現場監督のことを現場代理人と呼びますが、誰の代理人なのでしょうか?。それは社長の代理なのです。

現場に於いては、現場監督は先のように、工程管理、品質管理、原価管理と多くの責務を負っていますが、同時に権限もあります。その現場では現場監督は社長の代わりなのです。

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